革靴、最初の3足
『革靴を3足揃えるとしたら、何を揃えますか?』
最初の3足を選びましょう。1足じゃないの?と思われるかもしれませんが、1足を毎日履くと最悪の場合1年持ちません。最低でも中2日でローテさせたいので、3足にしています。毎日同じ靴を履いてもあまりいいことありませんよ?湿気は取れないし雑菌は繁殖するし足は臭くなるしで。ダメになったから新しく買いに行くのも面倒ですよね?3足中2日で回せれば靴はかなり長持ちします。
では何を選びましょうか。ここではスーツ着用が義務付けられている会社員、会社の服装規定は厳しめという条件のもとで革靴を選んでいきます。
【1足目】
黒の内羽根ストレートチップを選びましょう。内羽根とは、靴紐を通す穴の部分(鳩目と言います)が甲に潜り込んでいるタイプのこと言います。ストレートチップとは、つま先に革をかぶせ一本線が引かれているように見えるものを言います。
こんなタイプの靴です。ビジネスシーンのみならず冠婚葬祭すべてをカバーできる万能の1足です。カジュアル用には全く不向きですので、私服には合わせないように。
なぜ黒の内羽根ストレートチップを1足目に選んだかと言うと、ずばり万能だからです。仕事でこれ履いてて怒られることはまずありませんし、冠婚葬祭にも完全対応。初めの革靴は使いまわしがきく超無難なデザインのものが良いでしょう。
【2足目】
2足目も1足目と同じ黒内羽根ストレートチップを薦めます。なぜかといいますと、ここでは同じ靴を連続して履かないというのが一つの条件になっています。黒のストチを履いた翌日にまた黒ストチを履かなければならない状況になった場合、連続着用するしかないですよね?ですが連続着用は控えてほしいので、続けて履くことがないように2足目も黒の内羽根ストレートチップです。違いを出したいなら下のようなタイプを薦めます。
ストレートチップの一文字部分に穴飾りがついたタイプです。これはパンチドキャップトゥと呼ばれるものです。日本では一文字のものをストレートチップ、穴飾り付きのものをパンチドキャップトゥと呼んでいますが、英国ではどちらも「キャップトゥ」と呼称されており、フォーマル度にもほとんど差がありません。わずかにストチのが上という程度。
【3足目】
3足目もストチでいいかなーと思うのですが、記事として面白くないので、黒の外羽根プレーントゥを3足目に持ってきましょう。
こんなやつですね。外羽根はフィット感の調整がしやすいから外回りをするときに向いている、らしいのですが内羽根とそんな違うかなーと半信半疑です。
外羽根プレーントゥ以外にも、
このタイプもいいですね。ホールカット。1枚革で作ってあるので踵裏にしか縫い目がないんですよ。あまり売られてませんし履いてる人も少ないので結構お薦めです。